プラッセ|老後不安を軽くするためのアラカンwomanの備忘録

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老後のこと

無年金の母に苛立つ・・・なぜ年金掛けなかった?




アラカンwoman、shinoです。

かつて私は完全同居型の二世帯住宅で私の両親と、3人の子ども、夫の7人で暮らしていました。長男が独り立ちし東京で1人暮らしを始め、父は一昨年他界したので、現在は5人暮らしとなりました。

当時を振り返ると、

子ども達が大学に通う時期は、諭吉さんがどんどん飛んでいく。2歳違いの子どもが3人なので約6年の間はダブルで教育費がかかっていたという……。しかも理系大学が2人 (;´д`)トホホ

7人分の生活費を夫と私の収入で支えていたわけですが、とてもとても余剰金なんて出る状態じゃない。

 

で、同居する私の両親ですが、

家を建てて同居を開始したすぐは、両親はまた自営業をしていたので生活費として月3万円受け取っていました。

ところが、末の子が幼稚園にあがるときに父の健康上の問題で店を閉めることに。

そのとき母から

「私たちにはもう収入がないのだから、生活費は入れられないからね。」と一方的に言われた記憶があります。

当時、私自身専業主婦でしたが、幸い夫の収入がよかったのでさして問題にすることなく受け入れましたが。

 

今考えると、なぜ収入がないのか、年金があるではないか……と疑わなかった自分が悔やまれる。

というか、同居を決めるときに親の資産状況をよく確認しておけばよかった。

 

両親の無年金が発覚した(私が悟った)のは父が重度の脳梗塞で倒れ、要介護2となったとき。

正直なところ、後期高齢者医療保険や介護保険などについてあまり詳しくなかったし、調べもしなかった。

 

入院費も高額療養費制度があるはずなのになぜか高く感じられて、所得がないのにどうして??となり、そこから色々調べる中で母から年金がない事実を告げられたという……。

ねんきんがない???

どういうこと???

目が点になりました。

 

聞くと、当時は年金は任意で今みたいに全国民の義務ではなかったようです。

夫婦二人分の負担は苦しく、このまま支払い続けても受け取る時期には目減りしているだろうから保険のほうがいいと母は保険会社の人にそそのかされたと言っております。

国民年金の代わりに積み立てていたメインの保険は生保が破綻し、引き継いだ先の条件が合わず解約したと。

この時点で老後破産まっしぐらな道を進んでいたわけだ。

 

このことについてどう考えていたのか母に問うと

家を売って老人ホームにでも入ろうと思った。まさかあんたたちが同居してくれるとは思ってなかったしと、楽観的に笑う。

思わずイラっとする私。

 

土地と家といったってわずが42坪の土地に築60年以上の古家。当時よく見積もってまあ2,000万円くらいでしょ。そのときの親の年齢が60歳なかば。仮に売れて老人ホームに入居できたとして、何年入居できるわけ?

月額15万~30万円ほどかかり、初期費用だって数十万~数百万円するというじゃない。

仮に最低金額の15万円としても夫婦で月30万円。わずか5年で資金が尽きる計算。

短絡過ぎるし、甘すぎる。

我が親ながら、なんというか……。

 

父はお金の管理はすべて母に任せていたから、わずかな個人年金は母に入ってくるようにしており、父は本当に無年金。

父が生前、まだ脳梗塞になる前、私にぽつりと言った一言が忘れられない。

「わしは年金がないから、あんまり長生きしたらいかんのや」と。

その気持ちが常にあったのでしょう、父は慣れない家事を全力でサポートしてくれていました。

フルタイムで働く私にとって、父の手助けはとてもありがたく感謝しきれないくらい。父のことを思うと未だに涙します。

 

さておき、ここではじめて年金について考えてみました。

私の場合、10年くらい専業主婦をしていましたが、今もずっと正社員として雇用されているので、国民年金+厚生年金が上乗せされます。

ねんきん定期便で確認すると、現時点で月9万円はもらえるみたいで、母のようにはならないでしょう。

 

でも、いいよね。

生活費(食費、光熱費)などの負担は一切なく、ご飯ができたら席について食べ、食べ終わったら「ごちそうさん」と自室に戻る。家事は一切しなくていいし。

こんなパラダイスな老後が送れている母はある意味勝ち組だったのかも。

我が家の家計で面倒みている状態。まあ、ボケてないのが救いなので良しとしよう……。

なんだかんだと愚痴になってしまいましたが、二世帯住宅を検討している人がたまたまこのブログを目にしたとき、こんなことも考えておかねばならないのか……と気づきになればと思い書かせていただきました。

特に金銭的なことは最初にきちんと決めておいたほうがいいです。絶対に。

 

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