毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」
大事なものだとの認識はあったので、捨てずに大切に保管だけはしていました。
ところが見方がわかならい。
しかもときどき封筒で届いたりする。
一応、取っておこう……。
これ、ちょっと前の私。50代前半くらい?
そう、なんだか自分のこととはしっくり来ず、
会社の上司からも「将来年金はあてにならん」なんて言われつつ、どうあてにならんのか、自分たちが一体いくら貰えるのか、
正直、関心がなかった。
というより、年金受給する自分の姿の実感がなかった。
それでそのまま放置。
夫が60歳を超えたあたりから、いよいよ備えておかねばならないな、と感じ始める。
で、年金についてちゃんと知っておこうと思った決定打は、
同居する私の両親が
無年金だったことが発覚したとき。
完全同居型の二世帯住宅に私たち家族(夫婦、子ども3人)と私の両親で住んでいるのですが、父が85歳のときに重度の脳梗塞になり、半身不随、失語症になってしまいました。
当然介護が必要で、ケアマネさんにいろいろと報告するなかで母が年金はかけてなかったので、ありません。と答えた。
は?年金かけてない?
自営業だった両親は、国民年金には加入せず、生保の保険に加入していたらしいですが、その保険会社も破綻し引き継いだ先の生保との条件が折り合わず解約。
ゆうちょだけは細々と掛けていたとのこと。
まさか、年金かけてないなんて。
今でこそ強制ですが、聞くと任意の時期があったらしい。
一体、老後の生活をどうするつもりだったのか?
母に聞くと、土地を売ったお金で老人ホームでも入ろうかと思った、まさかこんな長生きするとは思わなかったと言う。
今住んでいる家は23年前私の両親の土地に私たちが家を建てた。あと7年住宅ローンが残っています。
当時築60年の古家に両親は住んでいたのですが、いろいろと手直ししなければならないくらい老朽化していて、リフォームするならいっそ建て替えようとなり、完全同居型の二世帯住宅での生活が始まったわけです。
光熱費、食費、設備が故障したときの修理費などすべて私たち夫婦で負担しています。
もし、あのまま同居の道を選ばなかったら、今頃どうなっていたのか。
土地を売って老人ホーム?今ごろとっくに枯渇しているわ。
自分たちの老後を考えたとき、子どもたちには迷惑かけたくないと思った。
そこではじめて年金って一体いくら貰えるのかに関心が向いたというわけ。
さておき、前置きが長くなってしまいましたが、年金について調べようと思ったら何から始める?
そう、毎年誕生月に送られてくる『ねんきん定期便』を見るのが一番。
ここに記載されている数字を12で割った数字が月額。
この時点で、いくらもらえるのか把握しておくと老後の生活設計に役立つ。
厚生年金ならこのまま継続して勤務すると年金受給までまだ期間があるので、さらに増えると思うけど。
まずはここから、という話しでした。
ほんと、初歩の初歩だね。無知から始まる年金マイスターへの道なんちゃって。