プラセンタ注射を試してみたい、と思ったときに気になる中のひとつに注射の痛さもあるかと思います。
プラセンタ注射って痛い?
お答えします。
痛いです。
Contents
「ラエンネック」と「メルスモン」
プラセンタ注射は、医療機関でしか受けられません。
そしてその種類は「ラエンネック」と「メルスモン」の2つのみ。
いずれもヒト由来のプラセンタで、このヒト由来のプラセンタは医療品として医療機関でしか許されていません。
投与方法は
ラエンネックは筋肉注射と皮下注射がありますが、メルスモンは皮下注射のみです。
- ラエンネック…筋肉注射・皮下注射
- メルスモン…皮下注射のみ
筋肉注射と皮下注射の痛み
筋肉注射と皮下注射、どっちが痛いのでしょうか?
結論から言うと、どっちも痛いです。
■筋肉注射
私たちの皮膚は表面から表皮→真皮→皮下組織→筋肉となっており、一番奥にある筋肉に針を刺すのが筋肉注射。
つまり皮膚の一番深いところに刺して薬物を注入する注射です。
筋肉注射が痛いのは薬剤の浸透するスピードが早いためですが、血管の中に直接薬物を注入する静脈注射の次にはやく効果があらわれ、刺激の強い薬物でも注入することができます。
■皮下注射
皮膚と筋肉の間にある皮下組織に薬物を注入する注射です。効果があらわれるまでに時間はかかりますが、長く効果を持続することができます。
痛さについては、注射の種類だけではなく、薬物のpHと浸透圧も関係してきます。
pHとは、その物質が酸性かアルカリ性かを示す基準値のことで、水のpH7.0が「中性」です。そして私たちの体をめぐる血液はだいたいpH7.4くらいのほぼ中性です。
注入する薬物と血液のpHの差が小さいほど刺激が弱くなり、痛みも小さくなります。
浸透圧とは、濃度の違いによって生じる圧力のことです。この浸透圧が高くなると皮下組織を刺激して痛みを感じます。
ラエンネックのpHは5.5~6.5、浸透圧比(生理食塩液に対する比)は1。
メルスモンのpHは6.8~7.0、浸透圧比(生理食塩液に対する比)は0.9~1.3。
データから見れば、pHの差はメルスモンのほうが大きいのでラエンネックよりも刺激が強くなります。浸透圧比についてもメルスモンには幅があり、こちらもメルスモンのほうが痛みを感じやすい結果となっています。
そして医療関係者にいわせると、皮下注射のほうが筋肉注射に比べてやや痛いとの話もあります。
ラエンネックにしても、メルスモンにしても注射を打つ場合、これは看護師さんのスキルの問題というより、筋肉の刺さり具合によって痛さが違うように感じます。
皮膚には痛みを感じる痛点(つうてん)があり、針を刺すときに痛点を通ればズーンとした痛みが走ります。
この痛点を避けて針を刺せばいいように思いますが、痛点は目視ではわからないようです。(医療関係者談)
言ってしまえば、注射は運によるところが多分にあると思います。
看護師さんの立場で言うと、患者さんの緊張が強いと、力が入っているため針を刺すときの衝撃が強く感じるとのこと。
リラックスして力を抜いていれば痛みは少なくなるという話です。
医師によっては傷みがないところをしっかり見極めて注射できる名医もいるようで、そんな先生に施術してもらえば、痛みは感じないかもしれませんね。
また注射のあと、よくその部位をもみほぐしてあげることが大切です。
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