「馬プラセンタ」と「馬油」ってどちらも馬からできているってことで、同じモノ、同じ成分なのでしょうか?
結論から申しますと
両者はまったく別モノです。
また馬油にはプラセンタは含まれていませんし、プラセンタと馬油の製法は根本的に違います。
しかし
別モノゆえに、Wで使うと相乗効果が期待できるのです。
Contents
馬油とプラセンタの違い
馬油とは
馬油は読んで字のごとく「馬」の「油」です。
馬のたてがみやお腹にある脂肪を長時間煮込み、不純物をろ過して作られたものです。そして馬油にもグレードがあり、たてがみから抽出されたものが最高級品という位置づけです。
馬油には殺菌作用が抗炎症作用があります。また強力な浸透作用によって角質間脂質のセラミドと同様の役割を果たします。
馬油の歴史は古く、約4千年前の昔から民間療法で火傷に効くと言われ重宝され、現在も親しまれています。最近では馬油を配合したシャンプー&コンディショナーなどの商品もあり、その保湿成分によりしっとりとした髪になることから人気が出ています。
馬油の特性
馬油の成分は、人間の皮脂にとても近い性質をもっているため、肌にのせるとスーッと馴染み、強力な浸透力で肌に吸収していきます。
ベタベタしたイメージがありますが、この浸透力によって馴染んでくれるため思ったよりも不快感はありません。
動物性の油脂であるにも拘わらず、植物性油脂に多く含まれる不飽和脂肪酸を63%も含んでいるため、コレステロールの沈着を防いでくれます。
ブースター代わりに
馬油は洗顔後の肌にのせ、化粧水前のブースターとして使用することができます。
馬油を塗ることによって、次に使うものの浸透力を高めてくれる働きがあるので、いつもの化粧水がより吸収され、肌内部の水分量が増し、潤いのある肌に導いてくれます。
意外にも脂性肌に合う馬油
馬油は油なので、ニキビ肌には合わないようなイメージがありますが、まったくの逆です。
馬油にはαリノレン酸が含まれており、ニキビ痕の炎症や赤ニキビの症状を鎮めてくれます。また肌の新陳代謝を活発にしてくれるビタミンE誘導体が含まれています。
ニキビ肌のジュクジュクしたところに馬油を塗ると、皮脂の分泌量を適正にコントロールして皮脂量を安定させてくれます。
リップケアとしても有効
乾燥した唇に馬油を塗ってしばらくラップをかぶせてパックすると、潤いのある唇になります。
馬油は天然成分のため口に入っても害はないので安心して使うことができます。

プラセンタとの組み合わせ
プラセンタとは
プラセンタとは胎盤のこと。
胎盤から不純物を取り除いてできたものが、プラセンタエキス。さらに不純物と水分を取り除いてできたのものが、プラセンタ末(原末・純末)です。
馬プラセンタには肌に潤いを与えるアミノ酸が多く含まれています。また成長因子が含まれているため細胞の代謝や修復などの作用があり、お肌のターンオーバーを正常化してくれる働きがあります。
プラセンタの効果として
- 肌の保湿
- 新陳代謝アップ
- 抗酸化作用
- 自律神経の調整
- ホルモンバランスの調整
- 更年期障害の改善
などがあり、
- 血行促進作用…肌のターンオーバーを正常化し肌の再生を手助けする
- 抗酸化作用…活性酸素を抑制し、肌の老化ダメージを軽減する
- 線維芽細胞増殖作用…肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの生成の手助けをし、肌のハリや潤いをキープする
などの作用があります。
プラセンタと馬油のW使い
まずは肌の状態を正常に整えるのが先決。
そのためにプラセンタの成長因子の成分でターンオーバーの正常化をはかり、肌の再生と新陳代謝を活発にさせてから、肌の水分量を確保。
そのあとで、強力な浸透作用があり肌内部の水分を逃がさないようにケアしてくれる馬油を使うことによってW効果が期待できるというわけです。
馬油パック+プラセンタ美容液がおすすめ
洗顔前に顔全体のたっぷりと馬油をのせ、ゆっくりと顔になじませていきます。
1分くらいするとお肌がふわっと浮いたような感じになり、油分が汚れを浮かしだしているのを感じます。
そのまま5分ほど放置です。お風呂の中で行う場合、ここで湯舟にじっくり浸かってもいいですね。
そのあと優しくティッシュオフしていつもの洗顔を行います。
そのあとでプラセンタ美容液をつけ、いつもの化粧水ケアをすると、いつもにもましてしっとりとしたお肌を実感することができます。
馬油はクレンジングとしても使用することができますが、その場合時間をおかずティッシュオフしましょう。
時間をおくと、馬油の強力な浸透力によって、化粧品の成分まで肌内部に取り込まれてしまいます。
