透き通った白い肌はいつの時代も女性の憧れです。
プラセンタを続けていくと、肌のキメが整ったという話はよく耳にします。
本当のところはどうなのでしょう?また明るい白肌になれる方法は何か、探ってみましょう。
Contents
肌のコンディションが整うメカニズム
同じ日本人なのに、どうして色白の人と、色黒の人がいるのでしょう?
その違いは何なのでしょうか?
まず色が黒くなる、シミができる、肌がくすんで見えるといった原因を探らなければなりません。
メラニン色素の比率で決まる肌の色
人類の肌は、大きく分けて黒人、アジア人、白人の3種類に分類されます。同じ人間なのにどうしてこうも肌の色が違うのでしょうか?
それはメラニン色素の比率に大きく関係してきます。
メラニン色素には2種類あり、ユーメラニン(eu-melanin)は刺激で茶色になり、フェオメラニン(pheo-melanin)は赤みのある茶色になります。黒人はユーメラニンが多く、白人はフェオメラニンが多いため、日焼けすると赤くなります。
私たちアジア人は、ユーメラニンとフェオメラニンの量が中間のため、黄色っぽい肌色になります。
同じ日本人なのに、地黒の人と色白の人がいるのは、このユーメラニンとフェオメラニンの比率が関係してくるのですね。
ユーメラニンが多い人は日焼けするとすぐに黒くなってしまい、フェオメラニンが多い人は赤く火照ってしまいます。
紫外線の影響は大きい
生まれつきユーメラニンが多い人はずっと地黒のままかと言えば、一概にはそうではありません。
例えば秋田美人という言葉を聞いたことありませんか?
秋田の人は色白の人が多く、美人が多いと言われています。その理由は日照時間に関係しています。秋田は年間日照時間がおよそ1600時間と全国で一番少ないと言われており、紫外線による影響が他県に比べて少ないことから色白の人が多いと考えられています。
つまり、肌の色は紫外線の影響も大きいと言えます。
シミの原因
健康な肌は、外部からの刺激を受けても正常なターンオーバーで新しい皮膚が再生されます。
ところが、紫外線などの刺激によってダメージを受けると、生成されたメラニンがいつまでも代謝されずに肌に蓄積され、やがてそれが黒ずみやシミとなっていきます。
皮膚が黒ずむのは、メラニンだけでありません。
ニキビや皮膚炎が長引くとそのまま色素沈着を起こしてしまうこともあります。
またストレスや睡眠不足などにより、体内に活性酸素が増えると、メラニンの増加を助長します。そして加齢によって代謝が低下することによってターンオーバーが滞り、メラニンが代謝されずシミができやすくなります。
シミを作らないようにするには
紫外線を防ぐ
メラニン色素が増えるのを防ぐには、まずは紫外線を直接浴びないということが大切。とは言え、日常生活において紫外線を完全にシャットアウトするのは不可能。
外出するときは、帽子、サングラス、手袋着用してなるべく直接当たらないように心がけましょう。
また
- 日焼け止めを塗る
- 日傘を使う
というのは、紫外線対策にはとても有効な方法です。
睡眠をしっかりとる
美肌になるためのゴールデンタイムをご存知ですか?
人間の肌は午後10時~午前2時に成長ホルモンが分泌されやすくなります。
この時間に眠ることが肌にいいとされるのは、良質な睡眠をとることでノンレム睡眠時にお肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが多く分泌されるからです。
肌によい栄養成分を摂取する
明るい白肌を意識したときに外側からのケアばかりに関心を寄せがちですが、毎日食べる栄養を通して内側からケアすることも大切です。
明るい白肌に効果的な栄養を積極的に摂取しましょう。特に美肌を保つうえで大切と言われるのは、以下の7つの栄養素です。
ビタミンC
ビタミンCには、チロシナーゼの働きを阻害する効果があります。
ビタミンCを含む食べ物
レモン・赤ピーマン・キウイフルーツ・アセロラ・パセリ・ゴーヤ・柿など
セラミド
セラミドは紫外線や雑菌などから守りメラニンの生成を抑える効果があります。
セラミドを含む食べ物
こんにゃく・いも・大豆・小麦・ブロッコリー・牛乳など
リコピン
リコピンは肌の抵抗力をサポートし、酸化によるダメージを軽減してくれます。肌の活性化だけではなく、シワの予防にも役立ちます。
リコピンを含む食べ物
トマト・ニンジン・スイカ・ピンクグレープフルーツ・あんずなど
L-システイン
L-システインは代謝をサポートし、メラニンの生成を抑制し、角質に沈着したメラニンの排出の手助けをします。
ただしL-システインはほとんど食品には含まれておりません。必須アミノ酸メチオニンを摂ることによってL-システインが作られます。
メチオニンを含む食べ物
マグロ・鶏肉・豚肉・牛肉・牛乳・チーズ・豆腐・納豆・しらすなど
ビタミンE
ビタミンEはターンオーバーをサポートする働きがあります。色素沈着した細胞の排出を促してくれます。
ビタミンEを含む食べ物
ナッツ類・アボカド・ほうれん草・モロヘイヤ・かぼちゃ・うなぎ(きも)・明太子・いくらなど
β-カロチン
β-カロチンは抵抗力をサポートし、メラニンの沈着を抑え、肌の炎症を鎮めてくれます。また必要に応じて体内でビタミンAに変換されるのでシミやシワの防止に役立ちます。
β-カロチンを含む食べ物
ニンジン・しそ・モロヘイヤ・パセリ・ほうれん草・かぼちゃ・にら・バジルなど
エラグ酸
エラグ酸はメラニンの生成を抑制し、抵抗力をサポートしてくれます。紫外線が原因の肌荒れを防ぎエイジングケアに役立ちます。
エラグ酸を含む食べ物
ザクロ・いちご・くるみ・ブルーベリー・ラズベリー・アサイー・ナッツ類など
もっと効果的に明るい白肌にしたい
メラニン生成を抑える
紫外線などを浴びると、肌を保護するために皮膚の一番深いところにあるメラノサイトでチロシンというアミノ酸を原料に、メラニン色素が生成されます。
プラセンタはメラニン色素の生成を抑制する効果があります。
プラセンタ以外にメラニン色素を減らす成分
- アルブチン
- ビタミンC誘導体
- カモミラエキス
チロシナーゼの働きをストップ
プラセンタには、メラニン色素の生成を促す「チロシナーゼ」という酵素の働きを抑制する作用があります。
また抗炎症作用や活性酸素除去作用もあり、メラニン色素の産生をストップさせることができます。
メラニンの黒色化を抑制
チロシナーゼを抑制することで、メラニンの変色を抑えることができ、黒色化を抑制します。
ターンオーバーの正常化
もし肌の内部でメラニンが生成されたとしても、ターンオーバーが正常に機能していれば、肌の基底層で生まれた細胞が上の層に押し上げられて、剥がれ落ちてくれます。
きちんと排出することで、シミを防ぐことができます。
プラセンタはターンオーバーを正常化する効果があるので、肌の新陳代謝を促進させ健康な美肌に促してくれます。
明るい白肌を得るためには
明るい白肌になるために最適なアイテムはどれでしょうか?それぞれについてみてみましょう。
スキンケア(美容液・化粧品)
プラセンタにはアミノ酸が豊富に含まれているので、弱くなった肌のバリア機能を回復します。化粧水は肌にダイレクトに届き、水分を十分吸収させるので肌の乾燥を防いでくれます。
化粧水よりも美容液のほうが、プラセンタ濃度が高いのでより明るい肌を実感することができます。
サプリメント
サプリメントは薬ではないので、飲んだすぐから効果を実感することは難しいでしょう。これは個人差によるところも多いようです。
また経口摂取の場合、プラセンタに含まれる豊富な栄養素は体内で分解されてしまうためメラニンの抑制はできません。
ただしターンオーバーを正常化してくれる作用があるため、続けていくと体内に溜まったメラニン色素の排出に役立ちます。
注射
注射によるプラセンタ摂取が一番効果を感じやすい方法です。
プラセンタの成分をダイレクトに吸収させるため、メラニン色素の抑制、ターンオーバーを正常化してメラニン色素の排出を促すという期待が持てます。
ただし1回の注射では即効性は期待できません。最低でも週1回1アンプルを3ヶ月程度続けることが大切です。
注意
プラセンタ注射を1回でも受けると、厚生労働省の指示により献血することができなくなります。
詳しくは、プラセンタ注射を打つと献血ができない。ヤコブ病の伝播リスクをわかりやすく説明で説明しています。
まとめ
透き通った明るい肌になるための基本は、
- 紫外線に当たらない
- 睡眠をしっかりとる
- 肌にいい食べ物を食べる
ですが、日焼けやできてしまったシミや黒ずみを改善するのは、
ターンオーバーを正常化し、メラニン色素を排出すること。
そして新たなメラニンの侵入を抑制すること。
その役割を担ってくれる頼もしいアイテムがプラセンタ。日常のケアにプラスアルファで加えてみてもいいですね。