便秘で悩んでいませんか?
とりわけ女性は精神的なストレスも便秘になる要因とされています。
しかし便秘と感じるのはかなり個人差があります。1日でも出ないと便秘だと思う方もいれば、3日くらいは平気という方も。
では便秘っていったいどの状態を指すのでしょうか?
あたらめて体のメカニズムを理解したうえで便秘改善を探りましょう。
プラセンタは便秘に効果があると言われていますが、中にはプラセンタを摂りはじめて便秘になったという方もおられます。
果たしてどっちが本当なのでしょうか?
Contents
便ができるまでのメカニズム
私たちが食べ物食べると、口から胃へ、胃から腸へ、腸から肛門に押し出され体外に排出するというサイクルを繰り返しています。
そして口から肛門まで続く1本の消化管でつながっています。
消化管は食べたものを分解・消化し、必要な栄養分と水分を吸収していきます。その残ったものがカス(老廃物)となり便として体外に排出されます。
消化管を1本まっすぐに伸ばして長さを測ると約8m~9mほどあり、消化から排泄までのプロセスは24時間~48時間かけて行われます。
そして排泄には脊椎と脳も密接に関係しています。
食べ物を食べると、脊椎が脳に向けてサインを送ります。脳はそれを受けて今度は脊椎に便を出すように指令を出します。そして脊椎が腸に向かってサインを送ります。これを「胃・結腸反射」と言います。
胃で分解された食べ物は小腸へ送られ、小腸で体に必要な栄養分やミネラルを吸収したあと、そのカスを大腸へ送ります。
大腸に送られたカスはまだ液状になっており、大腸はそのカスから水分やミネラルを吸収しながら上行結腸から横行結腸、下行結腸へとぜん動運動をしながら運びます。
その過程で便は液状から泥状になり、さらに半固形へとだんだん固く形を変えていきます。そして固形となった便はS字結腸で一時たくわえられます。
そのあと脳から胃・結腸反射のサインがきたら、たまった便を直腸へ送り、肛門から排泄されます。
そのとき排出される便の量はだいたい100~250gくらいです。
便秘の定義
便秘とは、腸内にうんち(食べ物のカス・老廃物)が長時間溜まった状態を言います。
上記のサイクルから24~48時間かけて消化、排泄することから、体内の腸内環境が良好であれば1日に1回~2回の排泄が正常です。
そうは言え個人差もあることから、排便回数が週3回未満だと便秘と言っていいでしょう。
また便秘になると長時間体内にカスが溜まったままになります。
通常の便は水分が約70~80%ありますが、その間も水分はどんどん吸収されていき、だんだんと固さを増していきます。
便秘の便が固くて出にくい理由はここにあります。
便秘の原因
便秘になる原因としてはいくつかの要因が挙げられます。
便意を我慢する
女性に便秘が多いのは、一番にトイレを我慢するということにあるのではないでしょうか?
朝の忙しい時間には余裕がなく我慢してしまう、外出先では恥ずかしさもあり我慢してしまう。
ダイエットなどで食べる量が少ない
ダイエットや食が細くてそもそも食べ物を摂っていないと便を作る元が不足して便秘になってしまいます。
また偏った食生活も大きく影響します。便を作るために必要な食物繊維が不足するとスムーズに便が作られません。
運動不足
運動不足は筋力低下だけではなく、血行不良を招いてしまいます。
排便には適度な腹筋が必要で、便をスムーズに直腸まで運ぶために血行をよくしないといけません。
自律神経の乱れ
自律神経とストレスは大きく関係しています。自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、消化器官をつかさどるのは主に副交感神経となります。
ストレスによって自律神経が乱れると、脳からのサインが正しく発信できず便秘の原因となります。
不規則な生活リズム
排便も一定のサイクルで動いています。毎日の生活が不規則になれば、体内時計が狂い、排便のタイミングも狂ってしまいます。夜更かしや睡眠不足、日々まちまちな食事時間などが影響してきます。
便秘を改善するために
では便秘を改善する方法をみてみましょう。
腸内環境を整える
大腸にはさまざまな腸内細菌が住みついています。なかでもビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、消化物を発酵し、腸の蠕動運動を促して便通をよくしてくれます。
一方腸内に悪玉菌はアミノ酸を分解し、発酵ではなく腐敗させます。腐敗すると腸内に有毒ガスが発生し、臭気はおならや便として排出されます。
おならや便が臭い場合、悪玉菌の仕業です。
善玉菌が多いと、排泄した便の臭いがきつくありません。
腸内の善玉菌を増やすには、納豆やヨーグルト、チーズなどの発酵食品を積極的に取り入れるといいでしょう。
食物繊維を摂る
食物繊維を多く含む食べものを摂りましょう。食物繊維はカサを増やしてくれ排便をスムーズにしてくれます。
食物繊維は根菜類をはじめとした野菜、果物に多く含まれています。
適度な水分補給をする
排便をスムーズに促すためには水分が必要です。こまめに水分補給をして老廃物に水分を与え排泄しやすいようにしましょう。
また朝起きてコップ1杯の水を飲むのもおすすめです。腸が刺激を受け排便のサインを出します。
適度な運動を心がける
運動不足による筋肉量低下や血行不良は便秘を引き起こしてしまいます。
全身の血流をよくする運動は、ウォーキングがおすすめです。うっすらと汗ばむ程度の運動は副交感神経が優位に働きリラックス効果も高まります。
脳内がリラックスすることで、サインが正常に作動し、スムーズな排便が促されます。
便秘に効くマッサージ
頑固な便秘のときにマッサージをして刺激を与えてみましょう。
おへそを中心にして、「の」の字を描くように親指以外の両手4本の指を重ねて時計回りにゆっくりと描いていきます。
大腸のカーブに沿ったイメージで行うのがポイント。
おへその下→右下腹部→おへその上→右下腹部と時計回りに両手の指で1~2cm沈むくらいの力加減で、円を描くように約10回程度を2セットくり返します。
プラセンタで便秘を克服できるか?
便秘は自律神経の乱れと密接な関係があります。
交感神経が優位に働くと腸の働きが鈍り、副交感神経が優位に働くことでスムーズな排便を促すサインを出します。
プラセンタにはこの自律神経を整えてストレスを緩和する作用があるため便秘にも効果があると言われます。
また女性はホルモンバランスの乱れによっても便秘になりやすいと言われます。
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌の手助けをしてくれるプラセンタは、体内の状態を正常に戻してくれます。
医療機関でも便秘に効果ありと提唱
プラセンタ療法Q&A
Q1.何に効くの?
回答.
プラセンタは生命を育むために必要な栄養素ですから、自己治癒力を高め、あらゆる機能を改善します。
体に
眼精疲労/老化/肩こり/冷え性/自律神経失調症/便秘/肝炎/胃潰瘍/ ぜんそく/アトピー性皮膚炎/花粉症/更年期障害/脱毛症/生理不順/生理痛/高血圧/糖尿病
心に
不眠症/心身症/ノイローゼ
美容に
ニキビ/シワ/美白効果/肌荒れ/乾燥肌/湿疹/皮膚の老化/アトピー性皮膚炎/脱毛症
※ 特に慢性的な症状、体調不良が続いているような方に有効です。
プラセンタで効果が期待できる疾患
【内科】
肝炎(ウィルス性・アルコール性)、肝硬変、慢性膵炎、
慢性胃炎、胃潰瘍、胃弱、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、
糖尿病、高血圧、低血圧、気管支喘息、慢性気管支炎、
貧血、慢性疲労、習慣性便秘 など
プラセンタ療法の効果
- 内科系
- 肝機能の改善:肝炎・肝硬変、
慢性胃炎、胃潰瘍、胃弱、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、糖尿病、高血圧、低血圧、気管支喘息、慢性気管支炎、貧血、慢性疲労、習慣性便秘- 婦人科系
- 更年期障害:動悸・息切れ・不眠
月経困難症の改善、便秘、冷え性、生理通、不妊治療、乳汁分泌不全、高プロラクチン血症
プラセンタ療法の効果
内科系
肝機能の改善(肝炎・肝硬変)、慢性胃炎、胃潰瘍、胃弱、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎糖尿病、高血圧、低血圧、気管支喘息、慢性気管支炎、貧血、慢性疲労、習慣性便秘
婦人科
更年期障害(動悸・息切れ・不眠)、月経困難症の改善、便秘、冷え性、生理痛不妊治療、乳汁分泌不全、高プロラクチン血症
このように、医療機関でもプラセンタが便秘に効果があると立証しています。
ただ、医療機関の場合はプラセンタ注射を投与した効果を言っているのですね。
サプリであれば、即効性はないため、ある程度飲み続けなければ効果は実感できないと思います。
まれに便秘になるという方も
プラセンタを摂りだして便秘になったと言う方もいます。
おそらく自律神経のバランスの調整がうまくいかなかったことが要因となっているのかもしれませんね。
体質が改善されるときに代謝がよくなって毒素や老廃物が排出されるときにでてくる一時的な好転反応と呼ばれるものがほとんどだと言われます。
自律神経が整う過程で便秘や発汗、不眠などでてくることもあり、これはむしろ効いている可能性があります。
このようなときは量を減らすなど続けながら様子をみることが大切です。