プラセンタで大切なのはどの由来(馬、豚)なのか含有量がどれくらいなのかですが、それと併せて抽出方法も重要となってきます。
抽出のしかたが悪いとせっかくのプラセンタ成分が残らないということになってしまい品質に大きく影響します。
プラセンタサプリを選ぶときの基準として、その抽出方法も確認しておきましょう。
Contents
プラセンタサプリができるまでの工程
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1胎盤からプラセンタエキスの抽出
原料(胎盤)からプラセンタエキスを抽出します。
プラセンタの有効成分をどれだけ残したまま抽出できるかが抽出方法で決まります。
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2雑菌やウィルスの除去作業
プラセンタエキスに含まれた雑菌やウィルスを除去する作業をします。
多くの場合、熱を加える滅菌処理で行いますが、プラセンタの成分の中には熱に弱いものも多く、過度な加熱処理は有効成分を壊してしまいます。
メーカーによってさまざまですが、熱を一切扱わないろ過による特殊製法を行っているところもあります。
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3プラセンタエキスの乾燥・水分除去
プラセンタから不純物と水分を取り除く作業です。(Step2と同じ)水分を飛ばして粉末にします。
ここで高温で蒸発するとプラセンタの成分が失われてしまいます。低温処理で水分を蒸発させるフリーズドライ製法は大切な成分を失わずにできる方法です。
プラセンタの抽出方法の種類
プラセンタの抽出方法
- 分子分画法(ラエンネック製法)
- 酵素分解法
- 凍結融解法
- 凍結酵素抽出法
- 加水分解法
- 細胞培養法
分子分画法(ラエンネック製法)
特殊なフィルターを使い、細胞内部から取り出したい有効成分の分子量や分子サイズなどの特性に適合した成分のみを取り出す方法です。
製造過程の温度変化が小さいため、アミノ酸や酵素などの成分が失われることなく生きたまま届きます。ただし原料に細菌やウィルスが含まれいると問題となるため、衛生管理には非常に気を遣います。
分子分画法はラエンネック製法とも呼ばれ、医療用のプラセンタを製造する際に用いられる方法です。成分の性質が変化したり壊れる心配はないため、非常に純度の高い高品質なプラセンタとなります。
分子分画法を取り入れている商品
酵素分解法
酵素分解法は、低温処理した胎盤と特定の酵素を反応させ、不必要な部分を分解して有効成分のみを抽出する方法です。
酵素でじっくり低温で抽出することによって熱に弱い成分を壊すことなく有効成分を取り出せるのでとても優れた方法と言えます。
現在流通している高品質なプラセンタサプリのほとんどはこの方法を用いています。ただしどのような酵素を加えるのか、どのように活性化させるのかはメーカーの企業秘密となっているところが多いため詳細はわかりづらい部分もあります。
この抽出法は、非常に時間と費用が掛かるため商品は価格が高くなりがちです。
酵素分解法を取り入れている商品
凍結融解法
凍結融解法は、冷凍した胎盤をなんども解凍する過程をくり返し、細胞の成分が劣化し、壊れてしまうため、せっかくの大切な栄養素が流失してしまいます。
最も簡単でコストがかからない方法ですが、現在ではほとんど使われていません。
凍結酵素抽出法
凍結融解法の有効成分が流失するという問題を酵素によって分解することで問題をクリアにした抽出方法です。
簡単に言えば「酵素分解法」と「凍結融解法」のいいところを合わせた抽出法。
酵素でじっくり低温で抽出することで熱に弱い成分を壊すことなく取り出せますが、非常に時間と費用がかかります。そのため商品はやや高めになります。
凍結酵素抽出法を取り入れている商品
加水分解法
加水分解法は、塩酸などの強い酸を用いて胎盤の細胞を破壊し、成分を抽出する方法です。プラセンタに含まれる有効成分も酸によって分解さえてしまうのが欠点です。
医療現場においてはメルスモン製薬株式会社が用いている製法です。
加水分解法を取り入れている商品
細胞培養法
細胞培養法は、主に羊プラセンタに使われる特殊な抽出方法です。特許を取得した技術であり、現在のところドイツとスイスしかもっていません。
非加熱で処理できるので、プラセンタの若返りの有効成分である成長因子も多く含まれ、不純物は徹底的に除去されているので高品質なプラセンタとなりますが、日本では羊プラセンタはあまり流通していないため、価格も高くなります。
細胞培養法を取り入れている商品
注目したい抽出法はどれ?
大きく6つの抽出方法をご紹介しましたが、抽出のしかたによってプラセンタの品質が大きく変わってくるのは理解できたかと思います。
では、私たちがプラセンタサプリを選ぶときにどの抽出方法がいいのかと言えば、おすすめなのは、
分子分画法(ラエンネック製法)
酵素分解法
凍結酵素抽出法
の3つとなります。酵素分解法は高品質なプラセンタサプリに取り入れられていることが多く、凍結酵素抽出法はメーカー独自で取り入れているところが多いようです。
また、日本では羊プラセンタはあまり流通していませんが、ヨーロッパでは定評があり、高品質となります。その羊プラセンタを抽出する際に取り入れられている細胞培養法も注目されています。
以上抽出法をご紹介しましたが、メーカーの中には独自の製造を行っているところもあり、企業秘密にしているところもあるのでこの限りではありません。
これら6つの抽出法に該当しない場合は、メーカーの信頼度や会社概要などを参考に決めてはいかがでしょうか?

抽出法の次にチェックしておかなければならないのは、製造方法です。
フリーズドライ製法かスプレードライ製法がいいのか、こちらも併せて確認しておいてください。
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